スマホの常識が変わる。AI検索「Perplexity」が描く未来

AI入門

AIを活用したビジネスコンサルティングを行っているナオキです。

皆さんは普段、スマートフォンで何かを調べるとき、どの検索エンジンを使っていますか?おそらく、ほとんどの方がGoogleと答えるのではないでしょうか。私たちの生活に深く根付いているGoogle検索ですが、その常識が近い将来、根底から覆るかもしれないとしたら、どう思いますか?

今回は、最近注目を集めているAI検索エンジン「Perplexity」のCEOが語った、AIとスマートフォンの未来についての非常に興味深いお話をご紹介します。これは、私たち個人事業主や中小企業の経営者にとっても、決して他人事ではない、ビジネスの未来を考える上で重要なヒントが隠されています。

ブラウザが「OS」になる時代がやってくる?

まず、PerplexityのCEOが指摘したのは、「ブラウザの進化はOSになる」という未来像です。

OSとは、パソコンのWindowsやMac、スマートフォンでAndroidやiOSのように、コンピュータ全体を動かすための「基本ソフト」のことです。私たちはこのOSの上で、さまざまなアプリを使っています。

では、なぜウェブサイトを見るための「ブラウザ」がOSになるのでしょうか。

少し考えてみてください。最近、あなたの仕事やプライベートの作業は、ブラウザの中で完結することが増えていませんか?メールのチェック、チャットツールでのやり取り、文書作成、スケジュール管理、動画視聴など、今やブラウザは単なる情報閲覧ツールではなく、あらゆる機能を持つ「スーパーアプリ」のようになっています。

この背景には、開発者側の事情があります。新しいアプリやサービスを提供しようとするとき、GoogleやAppleが管理するアプリストアを通す必要があります。しかし、これには厳しい審査があったり、手数料がかかったりと、開発者にとっては自由な活動を制限される側面もあるのです。

そこで、アプリストアを通さずに直接ユーザーにサービスを届けられる「ウェブアプリ」という形で、ブラウザ上で動くサービスが増えているのです。PerplexityのCEOは、この流れが加速し、最終的にはブラウザがOSそのもののような中心的な役割を担うようになると考えているわけです。

AI検索はGoogleの牙城を崩せるか

さて、本題のAI検索の話に入りましょう。PerplexityのようなAI検索は、私たちの情報の探し方を根本から変える可能性を秘めています。

検索が変われば、広告も変わる

従来のGoogle検索では、キーワードを入力すると関連するウェブサイトの「リンク一覧」が表示されました。私たちはその中から、どの情報が信頼できそうか、自分の求めている答えがありそうかを選んで、リンクをクリックしていました。

一方、AI検索は違います。質問を投げかけると、まるで人間と対話するように、インターネット上の膨大な情報源を要約し、直接的な「答え」を文章で生成してくれます。情報源となったリンクも示してはくれますが、多くの場合、その答えだけで疑問が解決してしまうのです。

この違いが、巨大企業Googleのビジネスモデルを揺るがすかもしれないと、PerplexityのCEOは予測しています。

ご存知の通り、Googleの収益の大部分は「検索広告」によって支えられています。私たちが検索結果のリンクをクリックすることで広告収入が生まれる仕組みです。しかし、AI検索が主流になれば、ユーザーはリンクをクリックする機会が激減するかもしれません。これは、特にスマートフォン向けの広告収入に大きな打撃を与える可能性があります。

皆さんのビジネスでは、Google広告やSEO対策(検索エンジン最適化)はどれくらい重要でしょうか?もし、人々が情報を探す方法そのものが変わってしまったら、私たちも集客の方法やお客様との接点作りを根本から見直す必要が出てくるかもしれませんね。

Perplexityが描く「ポストGoogle」の未来像

では、Perplexityは具体的にどのような未来を描いているのでしょうか。彼らの最終目標は、単に新しい検索サービスを提供することだけではありません。

なんと、Samsungのような世界的なスマートフォンメーカーと協力し、新しいAndroidスマートフォンを市場に投入することを目指しているというのです。

これは一体何を意味するのでしょうか。

私たちがスマートフォンを新しく購入したとき、最初から入っているアプリや設定のことを「デフォルト」と呼びます。多くのAndroidスマホでは、デフォルトの検索エンジンはGoogleに設定されています。Perplexityの狙いは、このデフォルトの座をGoogleから奪い、人々がスマホを使い始めた瞬間から、AI検索が当たり前の世界を作ることです。

これは、長年続いてきたIT業界におけるGoogleの独占状態に対する、壮大な挑戦と言えるでしょう。私自身も業務でPerplexityを試してみることがありますが、特定の情報を深く掘り下げたいときや、複数の情報を比較検討したいときなど、調べ物にかかる時間が劇的に短縮されるのを実感しています。この体験が、スマホの標準機能になるインパクトは計り知れません。

私たちのスマホライフはどう変わるのか?

もし、AIがOSレベルでスマートフォンに統合されたら、私たちの生活や仕事はどのように変わるのでしょうか。

例えば、こんな未来が考えられます。

スマホに向かって「今日の午後、クライアントとの打ち合わせの前に、会社の近くで一人で静かに作業できるカフェを探して」と話しかけるだけで、AIがあなたのスケジュールと現在地を把握し、条件に合うカフェの候補をいくつか提案。さらに「一番評価の高いお店で席を予約しておいて」と頼めば、そのまま予約まで完了してくれる。

このように、いちいち地図アプリや予約サイトアプリを開いて操作する必要がなくなるかもしれません。OS自体が優秀なアシスタントのように、私たちの意図を汲み取り、様々なアプリを裏で連携させてタスクを実行してくれるのです。

私たち個人事業主や中小企業の経営者にとっては、これは大きなチャンスにもなり得ます。

例えば、顧客管理(CRM)においても、AIアシスタントが「最近連絡が取れていないA社の田中さんに、新サービスの案内メールを送るタイミングですよ」と提案してくれたり、スケジュール管理ツールと連携して最適なアポイントを自動で調整してくれたりするかもしれません。面倒な事務作業から解放され、より創造的な仕事に集中できる時間が増えるはずです。

まとめ

今回は、AI検索エンジンPerplexityのCEOが語る未来像をもとに、AIが私たちのスマートフォン利用やビジネスに与えるインパクトについてお話ししました。

ブラウザがOS化していく流れ、AI検索が従来の検索広告モデルを脅かす可能性、そしてスマートフォンメーカーを巻き込んだIT業界の勢力図の変化。これらはまだ始まったばかりの動きですが、そのスピードは私たちの想像以上に速いかもしれません。

大切なのは、こうした技術の進化を「難しい話」と敬遠するのではなく、「自分たちのビジネスにどう活かせるだろうか」という視点で関心を持ち続けることです。今のうちからAIの動向にアンテナを張っておくことが、数年後の大きなビジネスチャンスを掴むための第一歩になります。

私も、引き続き皆さんのビジネスに役立つ最新のAI情報をお届けしていきます。AIを活用した業務効率化やSNS運用などでお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

タイトルとURLをコピーしました