AI活用コンサルタントのナオキです。フリーランスとして、中小企業や個人事業主がAIを使って日々の業務を効率化したり、SNS運用を楽にしたりするお手伝いをしています。
さて、皆さんはSNSの投稿やブログ記事、ウェブサイトで使う画像に困った経験はありませんか。フリー素材サイトでイメージに合うものを探すのに時間がかかったり、かといってオリジナルの画像を外注するとコストがかさんだり。そんな悩みを抱えている方は、きっと少なくないはずです。
実は最近、そんな私たちのクリエイティブ活動の常識を根底から覆すかもしれない、とんでもない画像生成AIが登場したのをご存知でしょうか。その名も「Seedream 4.0」。今回は、この新しいツールの衝撃的な実力と、皆さんのビジネスにどう活かせるのかを、分かりやすく解説していきたいと思います。
Freepik発、新時代の画像生成AI「Seedream 4.0」
今回ご紹介する「Seedream 4.0」は、素材サイトの「Freepik」からリリースされました。Freepikといえば、高品質な写真やイラスト、テンプレート素材が豊富に揃っていることで有名ですよね。そのFreepikが満を持して投入してきた画像生成AIということで、私も発表を知ったときには大きな期待を寄せていました。
そして実際に触ってみて、その期待は確信に変わりました。これは、既存の有名な画像生成AIツールに決して引けを取らない、まさに新時代のツールです。しかも、使い慣れたFreepikのプラットフォーム上で誰でも手軽に試せるというのが嬉しいポイントです。これまで「画像生成AIは難しそう」と敬遠していた方でも、これなら気軽に第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
ここがスゴい。Seedream 4.0の注目すべき3つのポイント
では、具体的にSeedream 4.0の何がそんなにすごいのか。私が特に注目している革命的なポイントを3つに絞ってご紹介します。
ポイント1:圧倒的な高解像度。2K、4Kも当たり前に
これまでの画像生成AIを使ったことがある方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。「生成された画像は素晴らしいけど、少しサイズが小さいな」「ウェブで使う分にはいいけど、印刷するには解像度が足りない」といった悩みを。実際に、生成した画像を拡大すると、どうしても画像が荒くなってしまうのが、これまでのツールの課題の一つでした。
しかし、このSeedream 4.0は、その常識を軽々と打ち破ってくれます。なんと、標準で2Kや4Kといった、いわゆる「超高解像度」での画像生成に対応しているのです。これは、ウェブサイトのメインビジュアルや大きなバナー広告はもちろん、パンフレットやポスターといった印刷物にも耐えうるクオリティの画像を、AIが瞬時に作り出せることを意味します。これまでAIが苦手としてきた領域に、ついに踏み込んできたと言えるでしょう。
ポイント2:最大6枚の参考画像で、イメージを忠実に再現
「こんな雰囲気で、このキャラクターを使って、背景はこんな感じで」
頭の中にある具体的なイメージを、言葉だけでAIに伝えるのは非常に難しい作業です。何度も指示文を修正して、ようやく理想に近いものができる、という経験をした方も多いのではないでしょうか。
Seedream 4.0の本当に驚くべき機能は、この課題を解決してくれる点にあります。このツールでは、なんと最大で6枚もの画像を「参考資料」としてAIに提示できるのです。
例えば、「このイラストのタッチで」「この商品のデザインを反映させて」「この写真の構図を真似て」「この景色の雰囲気を取り入れて」といった、非常に複雑で具体的なリクエストが可能になります。複数の要素を組み合わせることで、これまで以上に自分の頭の中にあるイメージを、忠実に、そして簡単に出力できるようになるのです。これは、単に画像を生成するというレベルを超え、まさにクリエイターの意図を汲み取る「相棒」と呼べる機能ではないでしょうか。
ポイント3:どんな用途にもフィット。自由自在な画面比率
ビジネスで画像を使う場面を想像してみてください。Instagramのストーリーなら縦長の画像、YouTubeのサムネイルなら横長の画像、ブログのアイキャッチならまた別の比率、といったように、用途によって最適な画像の形はバラバラです。
これまでは、正方形の画像を生成してから、それぞれの用途に合わせて自分でトリミング、つまり切り抜く作業が必要でした。この一手間が、地味に面倒だったりしますよね。
Seedream 4.0は、そんな私たちの小さなストレスも解消してくれます。縦長、横長、正方形といった、あらゆる画面比率に最初から対応しているため、使いたいメディアに最適な形で画像を生成できるのです。SNS運用をされている方にとっては、この機能だけでも作業効率が劇的に向上するはずです。もう、面倒なトリミング作業に時間を取られることはありません。
実際に試してみた。その実力と活用法
正直なところ、私も最初は「本当にそんなにすごいのかな」と半信半疑でした。しかし、実際にFreepikのサイトでSeedream 4.0を試してみて、その考えは一瞬で吹き飛びました。
例えば、「未来都市で働く日本人ビジネスパーソン」という簡単な指示文で画像を生成してみたのですが、出力された画像のクオリティに本当に驚かされました。人物の自然な表情や服装の質感、背景にある建物のディテールや光の表現まで、まるでプロのイラストレーターが時間をかけて描いたかのような仕上がりだったのです。
このツールがあれば、私たち個人事業主や中小企業のビジネスは大きく変わる可能性があります。
- SNS投稿に添える、目を引くオリジナル画像の作成
- ブログ記事の内容を分かりやすく伝えるための挿絵
- お客様への提案資料やプレゼン資料を彩る高品質なビジュアル
- 新商品のイメージ画像や広告キャンペーンのバナー制作
これら全てを、外注コストをかけることなく、しかも短時間で内製できるようになるのです。皆さんのビジネスなら、どんな使い方ができるでしょうか。ぜひ想像してみてください。
まとめ:クリエイティブの可能性を広げる新たな相棒
今回は、Freepikから登場した画期的な画像生成AI「Seedream 4.0」についてご紹介しました。超高解像度、複数の参考画像の活用、自由な画面比率といった強力な機能を備えたこのツールは、間違いなく私たちのクリエイティブ活動の新たな相棒となってくれるでしょう。
これまで画像生成AIに触れたことがなかった方も、ぜひこの機会にFreepikのサイトを訪れて、その驚くべき性能を体感してみてください。きっと、あなたのビジネスの可能性を大きく広げるヒントが見つかるはずです。
これからも、皆さんのビジネスに役立つAIの最新情報や活用術を発信していきますので、どうぞお楽しみに。