Geminiの性能を100%引き出す!DeepMind流プロンプト術

仕事に活かすAI

AI活用の専門家ナオキです。個人事業主の方や中小企業の経営者様向けに、AIを使った業務効率化やSNS運用のお手伝いをしています。

最近、AIの進化は本当に目覚ましいですよね。特にGoogleの新しいAIモデル「Gemini」は、その性能の高さで大きな話題になっています。皆さんも、「AIをもっと仕事に活かしてみたいけど、なんだか思ったような答えが返ってこない」「どうやって指示を出せばいいのか分からない」と感じたことはありませんか。

実は先日、Google DeepMindの研究者が、AIモデルを効果的に使うための指示、いわゆる「プロンプト」のコツを公開しました。これは、まさに私たちが知りたかった情報です。

そこで今回は、このプロの知見を基に、誰でもAIから高品質な結果を引き出すための具体的な方法を、私の経験も交えながら分かりやすく解説していきます。このコツさえ押さえれば、Geminiはもちろん、他のAIモデルでも、あなたのビジネスを力強くサポートしてくれる最高の相棒になるはずです。

AIとの対話の第一歩:明確な指示がすべてを決める

AIを使いこなす上で最も基本的で、そして最も重要なのが「明確な指示を出す」ことです。AIは非常に賢いですが、私たちの心の中を読んでくれるわけではありません。曖昧な指示では、AIも何をしていいか分からず、ぼんやりとした一般的な答えしか返せなくなってしまいます。

例えば、「ブログ記事を書いて」とだけお願いするのと、次のように具体的に指示するのとでは、出てくる結果に雲泥の差が生まれます。

「あなたはAI活用を専門とするコンサルタントです。AIに関心を持ち始めた中小企業の経営者をターゲットに、『AIで業務を効率化する3つの簡単な方法』というテーマでブログ記事を執筆してください。文字数は1500字程度で、読者がすぐに行動に移せるような具体的なアイデアを盛り込んでください。構成は導入、具体例3つ、まとめの形でお願いします。」

いかがでしょうか。後者のほうが、AIが何をすべきか迷う余地がありませんよね。誰に、何を、どのように伝えてほしいのかを具体的に言語化することが、良い結果を得るための第一歩です。

ぶれない回答を得る秘訣:出力形式の一貫性

毎回、AIに同じような作業を依頼することもあると思います。例えば、お客様からの問い合わせメールへの返信文作成や、SNS投稿文の作成などです。そういった定型的な業務では、回答の「形式を一貫させる」指示が非常に効果的です。

「以下の問い合わせ内容に対して、丁寧なビジネスメールを作成してください。構成は必ず『1. 謝罪、2. 状況説明、3. 今後の対応策』の3つのパートに分けて記述してください。」

このように形式を指定することで、AIは常に同じ構造で回答を生成してくれます。これにより、出力結果の確認が楽になるだけでなく、社内での情報共有やデータの再利用が格段にしやすくなります。毎回フォーマットが違うと、読むほうも大変ですものね。

画像もテキストもOK!マルチモーダルAI活用の注意点

最近のAIは、テキストだけでなく画像や音声も理解できる「マルチモーダル」な能力を持っています。例えば、商品の写真を見せて「この商品のキャッチコピーを考えて」といった依頼ができるわけです。これは非常に便利ですが、一つだけ注意点があります。

矛盾は禁物!情報の一貫性を保つ

複数の種類の情報を同時に与えるときは、その内容に「矛盾がない」ように気をつけましょう。

例えば、赤いTシャツの画像を見せながら、テキストで「この青いシャツに合うズボンを提案して」と指示してしまったら、AIは混乱してしまいます。これは極端な例ですが、私も以前、SNS投稿を作成してもらう際に、商品の画像と、テキストで指示した商品の特徴が微妙に食い違っていて、ちぐはぐな投稿文ができてしまった経験があります。

画像とテキスト、それぞれの情報がしっかりと連携しているか、依頼する前に一度確認する癖をつけると、AIはスムーズにその能力を発揮してくれます。

AIを優秀なアシスタントに変える「推論戦略」

さて、ここからは少し応用編です。AIに単に答えを出させるだけでなく、AI自身に「考えさせる」ことで、より深く、質の高い結果を引き出すテクニックをご紹介します。

「あなたはプロの編集者です」役割を与える魔法

これは私が最もよく使うテクニックの一つですが、AIに「特定の役割(ロール)」を与えるという方法です。

「あなたは経験豊富なマーケティングコンサルタントです。」
「あなたは読者の心を掴むのが得意なプロのコピーライターです。」

このように指示の冒頭で役割を設定するだけで、AIはその道のプロになりきって、専門的な視点や表現を用いた回答を生成してくれるようになります。皆さんのビジネスでは、AIにどんな専門家になってもらいたいですか?ぜひ、色々な役割を試してみてください。

複雑なタスクは分解して考えさせる

事業計画の策定や、新しいサービスの企画など、複雑で大きなタスクをAIにお願いしたい時もあるでしょう。そんなとき、「新規事業の企画書を作って」と丸投げしてしまうのは得策ではありません。人間でも戸惑ってしまうような大きな依頼は、AIにとっても難しいのです。

効果的なのは、タスクを「小さなステップに分けて」順番に指示していくことです。これは「思考の連鎖」を促すアプローチとも言われます。

ステップ1:「まず、30代女性向けのオンラインフィットネス市場の現状について、主要なトレンドを3つ挙げてください。」
ステップ2:「ありがとう。では次に、そのトレンドを踏まえて、競合サービスにはない独自のサービスアイデアを5つ提案してください。」
ステップ3:「素晴らしいアイデアですね。その中で3番目のアイデアについて、具体的な収益モデルを考えてください。」

このように、対話をしながら一つずつタスクをクリアしていくことで、AIはより深く思考し、最終的に質の高い成果物を生み出すことができます。焦らず、AIと一緒に考えるパートナーとして対話を進めていくイメージです。

見やすく、使いやすい回答を手に入れる最終テクニック

最後に、AIからの回答をより整理された、使いやすい形でもらうためのコツです。それは、出力形式を「構造化された形式」で指定することです。

整理された回答の鍵は「構造化データ」

「構造化」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「箇条書き」や「表形式」といった、ルールに沿って整理された形のことです。特に、Markdownという記法で出力するように指示すると、後でブログ記事や資料に貼り付ける際にとても便利です。

「競合他社A、B、Cの強みと弱みについて、Markdown形式の表でまとめてください。」

このように依頼すれば、AIは以下のような見やすい表を作成してくれます。

会社名 強み 弱み
A社 ブランド力 価格が高い
B社 価格の安さ 品質にばらつき
C社 サポート体制 知名度が低い

これなら一目瞭然ですよね。データを比較検討したり、そのまま資料に活用したりする際に、非常に役立ちます。

今すぐ試せる!AI活用のためのネクストステップ

今回ご紹介したコツをまとめると、以下のようになります。

  1. 指示は具体的に、明確に伝える
  2. 出力形式は一貫させる
  3. 画像とテキストなど複数の情報は矛盾なく
  4. AIにプロの役割を与える
  5. 複雑なタスクはステップに分解する
  6. 出力は表などの構造化形式を指定する

これらのテクニックは、GoogleのGeminiに限らず、ChatGPTなど、現在私たちが利用できるほとんどのAIモデルに応用できます。

まずは今日の業務の中で一つ、簡単なタスクから試してみませんか?例えば、メールの返信文作成で役割を与えてみたり、情報収集で表形式での出力を試してみたり。小さな成功体験を積み重ねることが、AIを使いこなす一番の近道です。

AIは、私たちの仕事を奪うものではなく、私たちの能力を拡張してくれる頼れる相棒です。この新しいパートナーと一緒に、皆さんのビジネスをさらに加速させていきましょう。

これからも、皆さんのビジネスに役立つAI活用のヒントを発信していきますので、ぜひチェックしてくださいね。

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岡田 直記 プロフィール写真

監修者:岡田 直記

AIコンサルント / 「ナオキのAI研究所」所長

企業のAI活用を支援するAIコンサルタント。セミナーや法人研修、個人指導などを通じ、これまでに延べ100名以上へAI活用の指導実績を持つ。現在は、主に中小企業を対象としたAI顧問として、業務効率化や生産性向上を実現するための戦略立案からツール導入までをサポート。また、個人向けには月額制の「AI家庭教師」サービスを展開し、実践的なAIスキルの習得を支援している。

自身の「元大手営業マンでスキル0から独立した」という異色の経歴を活かし、ビジネスの現場目線と最新のAI知識を組み合わせた、具体的で分かりやすい解説が強み。AI技術がもたらす未来の可能性を、一人でも多くの人に届けることを mission としている。

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