コインベース社に学ぶ!中小企業のAI活用術

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AI活用コンサルタントのナオキです。

皆さんのビジネスでは、AIはもう活躍していますか?「気にはなっているけど、何から手をつけていいか分からない」「AIに仕事を任せるのは少し不安」そんな風に感じている方も多いかもしれませんね。

最近、暗号資産(仮想通貨)の取引所で有名なコインベースという会社のCEOが、AIの活用について非常に興味深い見解を語っていました。これが、私たち個人事業主や中小企業の経営者にとっても、AIと上手に付き合っていくための大きなヒントになりそうなんです。

そこで今回は、このニュースをもとに、これからのビジネスでAIをどう活用し、どこに注意すべきか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

AIはもはや「新人」ではなく「中核メンバー」

まず驚いたのが、コインベース社内でのAIの活躍ぶりです。なんと、エンジニアが書くプログラムコードのうち、約33%はすでにAIが作成しているというのです。

33#というと、3人の開発チームがいれば、そのうちの1人分はAIが担当している、というイメージでしょうか。もはや「ちょっと手伝ってくれる新人」というレベルではなく、チームの中核を担うメンバーと言っても過言ではありません。

さらに驚くべきことに、彼らはこの割合を、次の四半期、つまり3ヶ月後には50%まで引き上げることを目標にしているそうです。このスピード感、すごいですよね。これは、AIがいかに開発の現場で即戦力として認められているかを示しています。

私たちのビジネスに置き換えて考えてみましょう。例えば、毎日のSNS投稿の文章作成、お客様への定型的なメール返信、ブログ記事の構成案づくりなど、業務の一部をAIに任せるだけでも、かなりの時間短縮につながるはずです。皆さんの業務の中で、「この作業、AIに任せられないかな?」と考えてみるのが、第一歩かもしれません。

しかし丸投げは禁物!

AIの能力がいくら高くても、すべてを任せきりにしてはいけない。コインベースのCEOは、この点も強く強調しています。特に、お金が関わるような非常に重要なシステムでは、「AIが作ったものであっても、必ず人間が最終チェックをすべきだ」と語っています。

これは、私たちにとっても非常に重要な教訓です。例えば、AIに顧客向けの請求書作成を手伝ってもらったとします。AIは素早く正確に作業をしてくれますが、万が一、入力データに間違いがあったり、AIが特殊な条件を誤解してしまったりしたらどうなるでしょうか。間違った金額の請求書がお客様に送られてしまえば、会社の信用問題に発展しかねません。

これは私がお客様のCRM導入を支援する際にも、常にお伝えしていることです。AIが自動で顧客リストを分類したり、営業メールの文面を提案してくれたりするのは非常に便利です。しかし、そのリストが本当に正しいか、提案されたメールの内容がお客様に対して失礼でないか、最終的に判断し、責任を持つのは私たち人間です。

AIはあくまで優秀な「アシスタント」であり、最終的な決定権者は経営者であるあなた自身。この関係性を忘れないことが、AI活用で失敗しないための鍵となります。

AIが得意なこと、人間がやるべきこと

では、具体的にどんな仕事をAIに任せれば良いのでしょうか。

AIが得意な仕事

コインベースのCEOは、ユーザーが直接触れる部分、いわゆる「フロントエンド」の開発でAIが特に役立つと話しています。フロントエンドとは、ウェブサイトのデザインやボタンの配置など、お客様の目に直接触れる部分のことです。こうした部分の開発には、似たような作業の繰り返しが多く発生するため、AIによる自動化が非常に効果的なのです。

これを私たちのビジネスに当てはめると、ブログ記事のアイデア出しやSNS投稿のキャッチコピー作成、簡単なバナーデザインの提案など、パターン化しやすいクリエイティブ作業が考えられます。ゼロから考えるのは大変ですが、AIにいくつか案を出してもらって、その中から良いものを選んで修正する、という使い方なら、すぐにでも始められそうですよね。

人間がやるべき仕事

一方で、ビジネスの根幹に関わる戦略的な判断や、お客様一人ひとりの心に寄り添うような温かいコミュニケーションは、やはり人間の領域です。新しいサービスの方向性を決めたり、クレーム対応で誠心誠意お詫びをしたりするのは、AIにはまだ難しいでしょう。

AIに任せる仕事と、人間がやるべき仕事。この線引きをしっかりと行うことが、業務効率化とサービスの品質維持を両立させるコツと言えそうです。

AI活用はエンジニアだけのものではない

「AIの話って、結局プログラマーとかエンジニア向けでしょ?」そう思った方もいるかもしれません。しかし、コインベースのCEOは「エンジニアだけでなく、デザイン、製品管理、財務といった、会社のすべての部署でAIを活用すべきだ」と断言しています。

そして、彼自身も重要な判断をする際には、人間のチームメンバーの意見と並行して、AIにも意見を求め、参考にしているそうです。

これは、私たち個人事業主や中小企業にとって、大きな勇気になる話ではないでしょうか。専門のエンジニアがいなくても、経営者自身がAIを「相談相手」として活用できるのです。

例えば、新しい商品の価格設定で悩んだとき。市場の動向や競合の価格データをAIに分析させ、「この価格設定についてどう思う?」と壁打ち相手になってもらう。あるいは、来月の売上目標を立てる際に、過去のデータからAIに予測を出してもらい、それを参考にしながら現実的な計画を立てる。

このように、AIを優秀なビジネスパートナーとして捉えることで、一人で悩む時間を減らし、より質の高い意思決定ができるようになるはずです。

まとめ:AIを「賢い相棒」にしよう

今回は、コインベース社の事例をもとに、これからのAIとの付き合い方について考えてきました。

AIは、私たちの仕事を奪う存在ではなく、業務を効率化し、より創造的な仕事に集中させてくれる強力なツールです。プログラムコードの作成から日々の事務作業、さらには経営判断の参考に至るまで、その活躍の場は無限に広がっています。

ただし、その力を最大限に引き出すためには、AIにすべてを丸投げするのではなく、人間が最終的な責任を持つという姿勢が不可欠です。AIを「賢い相棒」として迎え入れ、上手に役割分担をしていく。これこそが、AI時代の賢い経営者に求められるスキルなのかもしれません。

まずは、あなたのビジネスのほんの小さな一部分からで構いません。AIに何か手伝ってもらえないか、試してみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、あなたのビジネスを大きく飛躍させるきっかけになるかもしれません。

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